VPNで何ができる?知っておくべき便利な活用法 16選
VPNでIPアドレスを隠せることをご存じの方は多いかもしれませんが、その他にもできることは沢山あります。リモートワーク、海外旅行、スポーツ観戦、動画視聴、日常的なインターネット利用など、VPNはさまざまな場面で非常に便利です。
そこで、この記事ではVPNの便利機能を最大限に活用するためのVPNの実用例をご紹介します。
VPNは何の略?VPNで何ができる?

VPNとは「Virtual Private Network(仮想プライベートネットワーク)」の略です。インターネットセキュリティとプライバシー保護ツールであり、インターネット通信を暗号化してIPアドレスも変更します。VPNの仕組みは様々な場面で重宝するので、インターネットを利用する方なら誰でもVPNを使う価値はあるでしょう。
さらに、ExpressVPNを始めとする一部のVPNサービスは基本機能の他にも、ペアレンタルコントロール、高度なパスワードマネージャー、将来を見据えた保護機能など、複数の追加機能を提供しています。
VPNの活用例 16選
ここではVPNの目的や活用方法をご紹介します。VPNの機能を最大限に活かすには、実績がありパフォーマンスに優れたVPNを選びましょう。
1. オンラインプライバシーの保護
VPNは、トラッカー、ハッカー、インターネットプロバイダ、政府、サイバー犯罪者など、通信を追跡するあらゆる第三者からオンライン上の個人情報を保護します。VPNは、具体的には以下の仕組みでプライバシーを保護します。
- インターネット通信を暗号化して、第三者に通信データを読み取れないようにします。
- IPアドレスを変更して、第三者から実際のアドレスを隠します。
- ExpressVPNなど一部のVPNサービスは、サイト上の広告やトラッカーもブロックできます。
これにより、オンライン上の個人情報を制御して、どこからでもプライベートにインターネットが利用できます。
2. 公共Wi-Fiでの安全を確保
公共Wi-Fiネットワークは安全性に欠けていることが多く、サイバー犯罪者の格好の標的となっています。最近は、ほとんどのウェブサイトはHTTPS暗号化を採用しており、サイト上で共有される情報はほぼ全て保護されますが、あなたのメッセージやインターネットリクエストがサイトに到達する前にサイバー犯罪者が不正に割り込んで、傍受される可能性があります。これは中間者攻撃(MITM攻撃)と呼ばれ、セキュリティ対策が不十分な公共Wi-Fiネットワークでは、オンラインで入力するクレジットカード情報、個人情報、ログイン情報などの傍受が比較的簡単になってしまいます。
公共Wi-Fi利用前に高品質なVPNを使うことで、このようなリスクを解消できます。VPNは通信を暗号化して安全なオンライン環境を構築します。たとえサイバー犯罪者が公共ネットワークのインターネット通信を傍受しても、あなたの通信内容は解読不能になります。
3. ネット通販の価格変動の回避
あるお客さんが$50ドルでジャケットを購入し、店から出てきた場面を想像してみてください。その直後、あなたが同じ店に入ってジャケットの値段を聞いたところ、$75ドルと言われました。
なぜこのような事態が発生するのでしょうか?これは、顧客の属性によって価格を変動する仕組みで、価格差別とも呼ばれます。
現在、多くのECサイトやオンライン小売業者は、この価格差別の仕組みを導入しています。閲覧元場所やその他の複数の要素を組み合わせたアルゴリズムで顧客の属性を特定しますから、高めの価格が表示されることもあります。IPアドレスは、このアルゴリズムの判断材料となっています。
よって、異なる国・地域のVPNサーバーに接続することで、よりお得な価格が適用される場合があります。
4. 海外旅行中もお気に入りの国内番組を視聴できる
ストリーミングサービスはライセンス契約の関係上、国によって配信される映画や番組などが異なります。そのため、海外旅行中に、突然お気に入りの番組が観れなくなる場合があります。VPNを使って国内のサーバーに接続すれば、海外からでもいつもどおり普段の番組が視聴できます。
5. 地域制限のかかったスポーツ生配信や試合が観れる
ライブスポーツやスポーツ配信サービスは、配信国を制限するライセンス契約をしていることが多いため、海外旅行中や海外出張中は、楽しみにしていた試合やライブイベントが観れなくなる場合があります。
そこで、国内のVPNサーバーに接続することで、まるで自宅にいるかのようにスポーツ生配信やスポーツイベントにアクセスできるようになります。
6. ソーシャルメディアやメッセージアプリのブロックを解除
海外旅行中や職場・学校などの制限付きネットワークを利用する場合、ソーシャルメディアやメッセージアプリへのアクセスがブロックされ、友人などと連絡が取れなくなる場合があります。
日本国内のVPNサーバーに接続することで、これらのアプリが使えるようになります。
7. 検閲の回避
一部のインターネットプロバイダーやネットワーク管理者は、アクセスできるインターネットの領域を制限しています。これはジャーナリスト、学生、会社員、その他の一般インターネットユーザーにとって不便なこともあります。
この場合、検閲を回避できるVPNが必要となりますが、このような高度な機能を搭載しているVPNはExpressVPNなど、ごく一部のVPNしかありません。
VPNに接続するとあなたの通信はインターネットプロバイダーのサーバーではなくVPNサーバーを経由して、場所によっては制限が掛かったコンテンツにアクセスできるようになります。
8. 広告主やウェブサイトの追跡を最小限に抑える
一部のVPNはウェブサイトや広告主による追跡を回避するため、以下の2つの機能の両方を搭載しています。
- IPアドレスの隠蔽:VPNはサーバーに接続するたびに別のIPアドレスを割り当てるため、ウェブサイトや広告主はあなたのインターネット上のアクティビティを特定できなくなります。
- 広告・トラッカーブロック機能:ExpressVPNなど一部のVPNは、トラッカーと広告のブロック機能も搭載しています。IPアドレスの変更に加えて、トラッカーやブラウザに残りユーザーを追跡し続ける可能性がある広告クッキーをブロックします。

9. VPNでTor(トーア)を安全に利用する
Torネットワークは、実際のIPアドレスが通信先に見られるのを防止できますが、インターネットプロバイダは依然としてあなたがTorに接続していることを把握できます。VPNを使うとプロバイダにTorを使っていることを検知されなくなりますし、プロバイダがTorへのアクセスをブロックしている場合、ブロックを回避することもできます。
10. プロバイダによる通信速度制限の回避
ネット中立性が確立されていない国では、インターネットプロバイダが利用ピークの時間帯にユーザーのアクティビティに基づいてネット通信の速度を制限することがあります。大容量ダウンロードやゲーム、ストリーミング時に通信速度が遅くなる場合、これが原因である可能性があります。
VPNはインターネットプロバイダが謳っている基本速度を向上するツールではありませんが、あなたのインターネット通信を暗号化しますから、プロバイダはあなたのアクティビティを把握できなくなりますので、使用状況に基づく速度制限のリスクを低減できます。
11. 大容量ファイルをダウンロード時の安全対策
P2Pダウンロード時には、以下の2つの懸念点があります。
- トレントに向いていないインターネットプロバイダだと、ファイルダウンロード時にネット通信が大幅に遅くなる場合があります。
- P2P経由でダウンロードする際、プール内の全員があなたのIPアドレスを閲覧できます。
VPNを使うことで上記の懸念点を解消できます。VPNはネット通信を暗号化するためインターネットプロバイダはあなたのアクティビティを特定することができなくなり、実際のIPアドレスはVPNサーバーのアドレスに置き換えられるため、スウォーム内の他のピアにあなたのIPアドレスが知られることもありません。
詳細は、自分のIPアドレスを隠す方法に関する詳細ガイドをご覧ください。
12. オンラインゲーム体験の向上
VPNに接続すると以下のようなメリットがあり、オンラインゲーム体験を向上できます。
- 海外旅行中も日本国内のゲームへスムーズにアクセスできます。
- IPアドレスを隠蔽して悪質なゲーマーによるDDoS攻撃やスワッティングを防止します。
- ゲームストリーミングや長時間プレイ時の通信速度制限を回避します。
また、プレイヤーが出来る限り最寄りのサーバーを利用できるよう複数のハブにサーバーを設置している人気ゲームもありますが、あなたの近隣にゲームサーバーがない場合、その国・地域のVPNサーバーに接続することでPing値を低減できます。
13. VoIPサービスの地域制限を解除
VoIP(インターネットを使った音声通話)サービスがご希望の場所やネットワークで利用できない場合、別の場所や日本国内のVPNサーバーに接続することで、VoIPサービスが利用できるようになる場合があります。これで、国内外のどこからでも友人・家族・同僚との連絡を維持できます。
14. ゲームやストリーミング中のDDoS攻撃を防止
「DDoS攻撃(分散型サービス妨害攻撃)」は、大量のリクエストを集中的に特定のIPアドレスに送りつけ、サービス障害を引き起こすサイバー攻撃です。DoSおよびDDoS攻撃の仕組みに関する詳細ガイドはこちらをご覧ください。
一般的なネットユーザーがDDoS攻撃の直接的な標的となることはあまりありませんが、ゲーマーやストリーマーは被害を受けることが多いです。
しかし、このような攻撃はVPNで防止が可能です。VPNに接続すると、実際のIPアドレスはVPNが割り当てたアドレスに置き換わりますから、あなたの端末が攻撃の直接のターゲットになる可能性は低くなります。(ただし、VPNプロバイダーやDDoS攻撃の性質によって状況は異なります)。
キルスイッチ機能付きのVPNを選ぶのがおすすめです。VPNサーバーへの接続が予期せず切断された場合でも、キルスイッチがあればIPアドレスやDNSが漏洩するのを防げます。
15. 航空券やホテル代の節約
航空会社やホテル予約サイトは、ユーザーの所在国に基づいて価格が変動する場合があります。
通常、このような価格変動のシステムは、ユーザーのIPアドレスをもとに価格を表示しています。IPアドレスでユーザーのおおよその所在地を判別して現地通貨で価格を表示したり、価格戦略を適用する傾向があります。場合によっては、高所得国ユーザーには他の国よりも高い価格が表示されることもあります。
そのため、VPNでIPアドレスを変更して航空券やホテルの価格情報を比較検討してみる価値はあるでしょう。ただし、個々のユーザー情報ではなく、空席状況、ブッキングクラスの制限、出発時間などによって価格が変動するシステムの場合は、お得に購入できるとは限りません。
16. テレワークのセキュリティ対策
会社のオフィスネットワーク外で業務を行う場合はセキュリティリスクが生じます。家庭用や公共のWi-Fiネットワークは、企業インフラに比べてはるかに安全性が低い場合が多いです。
VPNを使うことであらゆるWi-Fiのインターネット通信を暗号化できますので、会社のネットワークに接続していなくても、リモート作業中に盗聴者やハッカー、その他の脅威からデータを保護できます。
ExpressVPNの特長
上記でご紹介したVPNの主な機能に加え、ExpressVPNでは他社ではあまり見られない追加機能も提供しています。
自宅でも外出先でも、あらゆる端末を保護
ExpressVPNは、スマートフォンやパソコン向けに、シンプルで使いやすい専用アプリを提供しています。対応デバイスは以下の通りです。
- Android
- iOS(iPhoneおよびiPad)
- Mac
- Windows
- Linux
さらに、ExpressVPNをルーターに設定したり、当社のMediaStreamer機能を使ってVPNに対応していない端末でもご利用いただけます。
- XboxやPlayStationなどのゲーム機
- Rokuなどのストリーミングデバイス
- Amazon EchoやGoogle Nest Hubなどのスマートホーム機器
ExpressVPNは、VPNを内蔵したルーター「Aircove」やポータブルルーター「Aircove Go」も販売しており、自宅でも外出先でもすべての通信機器を保護できます。
フィッシングや悪質なサイトをブロック
ExpressVPNには悪質なサイトをブロックするThreat Managerが搭載されています。DNSリクエストを傍受し、マルウェア、フィッシング、トラッカー、スパイウェア、アドウェアが検知されているドメインのブロックリスト(定期的に更新)と照合してフィルタリングします。この機能は、ExpressVPNの暗号化されたDNSサーバーに接続されている際に、(クラウドではなく)端末上で実行されます。なお、Threat ManagerはExpressVPNのサブスクリプションに含まれていますので、追加料金は一切発生しません。
パスワードを安全に保存・自動入力
VPNに脆弱なパスワードを修正する機能はありませんが、ExpressVPNの場合、この懸念点をカバーするため、安全対策としてすべてのサブスクリプションにパスワードマネージャー「ExpressVPN Keys」を付属しています。
ExpressVPN Keysで出来ることとは?
- 各アカウント用の安全なパスワードを生成:ブルートフォース攻撃でサイバー犯罪者にパスワードを読解されたり、その他一般的なパスワードハッキングの手口を使った被害リスクを低減します。
- パスワードを安全に保管:複雑なパスワードを覚えたり、書き留めたノートを紛失するなどといったトラブルがなくなります。
- パスワードの再利用を防止:ユニークなパスワードを安全に生成・保管できるため、複数のアカウントで同じパスワードを再利用する必要がなくなります。これにより、クレデンシャルスタッフィング(Credential Stuffing)攻撃を防止できます。
- 保存済みパスワードの自動入力: ExpressVPN Keysは、保存済みサイトにログイン情報を自動入力しますので、各アカウントへのアクセスがスムーズになります。
個人情報盗難から身を守る
アメリカにお住いのお客さまの場合は、プライバシー&セキュリティパッケージ「ExpressVPN Identity Defender」で以下の個人情報盗難対策ツールもご利用いただけます。
- データ削除: データブローカーや人物検索サイトからあなたのデータを削除します。
- IDアラート:ダークウェブ上で機密個人情報(社会保障番号、氏名、住所など)を監視。個人データの漏洩や不審なアクティビティを即座に通知します。
- ID盗難保険*:不正利用による身元情報の盗難で発生した対象損失を補償します。
- Credit Scanner(クレジットスキャナー):クレジットのアクティビティを監視し、身元盗難の兆候を迅速に検知。さらなる損失を防ぐため、クレジットを凍結できます。
【FAQ】VPNの使い方に関してよくある質問
VPNを使う目的は?
VPNはインターネット通信を暗号化し、IPアドレスを隠蔽しますので、オンライン上のプライバシーとセキュリティ対策として利用されます。しかし、VPNはそれ以外にも「ネットショップの価格差別の回避」、「インターネットプロバイダによる通信速度制限の回避」、「海外コンテンツのストリーミング」、さらには「ゲーム体験の向上」など、様々な目的で利用されています。
一般的なユーザーはどんな用途にVPNを使っているのですが?
一般的なユーザーは、「オンラインプライバシーの保護」、「公共Wi-Fiネットワークでの安全対策」、「オンラインショッピングやホテル・航空券予約時の価格比較」、「インターネットプロバイダによる通信速度制限の回避」などといった用途や目的でVPNを使っています。その他にも、VPNに接続して海外旅行時にお気に入りの日本国内番組をストリーミングしたり、国外のスポーツイベントを視聴する目的や、オンライントラッカーによる追跡を回避するために利用される方もいらっしゃいます。
VPNはいつ使うべきですか?
インターネットを利用する際は常にVPNを有効にするのが理想的ではありますが、VPNの常時接続を避けたい場合は、「公共Wi-Fiネットワークを使う時」、「ネットで買い物する時」、「航空券や旅行の予約時」、「ゲームプレイ時」、「大容量ファイルのダウンロード時」などに限定して使用すると良いでしょう。
スマホでVPNは使えますか?
スマホでもVPNは利用可能です。ExpressVPNを始めとする実績のあるVPNは、AndroidおよびiOS用の使いやすいVPNスマホアプリを提供しています。
VPNで位置情報を隠せますか?
VPNはIPアドレスを変更しますので、IPアドレスによる位置情報は隠せます。ほとんどのウェブサイトやネットサービスは、IPアドレスでユーザーの位置情報を特定していますのでVPNが有効ですが、VPNはGPS設定は変更できませんのでご注意ください。GPSをベースに位置情報を特定するアプリ(マップアプリなど)では効果がありません。
VPNを使うのは合法ですか?
ほとんどの国では、VPNの使用は合法です。ただし、VPNを違法行為で使うのは違法です。VPNを使った違法行為(また、VPNを使う使わないに限らずすべての違法行為)は絶対に避けましょう。
VPNが正常に作動しているか確認するには?
VPNが正常に作動しているか確認する最も簡単な方法は、IPアドレスを確認することです。接続後、ExpressVPNのIPアドレスチェッカーをご利用ください。実際の場所ではなくVPNサーバーの場所が表示されていれば、VPNは正常に作動しています。また、VPNサーバーが設置されている国でしか利用できないウェブサイトやサービスにアクセスできれば、VPNは有効になっています。
*ID盗難保険は、Assurant社傘下のフロリダ州の保険会社であるAmerican Bankers Insurance Companyが、Array US社またはその関連会社に対して発行した団体保険契約または包括保険契約に基づき、会員様のために引受・管理しています。補償内容、条件、除外事項については該当する保険ポリシーをご確認ください。本保険はすべての管轄区域で適用されるわけではありません。詳しくは、補償内容の概要をご確認ください。
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